島根旅レポ(大変遅くなりました)
島根旅からはや2ヶ月が経ちそうになっている。
レポを書こうブログ更新しようと思い続けて、ノートに下書きを書いては消してを繰り返しているうちにこんなにも時間が経ってしまった。
もうなんだかまとまりがなさすぎるけど、とにかく学びがいっぱいあったんですってことを伝えたいです。
超長いけど、読んでもらえたら嬉しい。
<島根県スケジュール>
2/2 ヒッチハイクで姫路まで
→三宮に戻り、夜行バスで山口へ
2/3 山口に到着
→魅力化コーディネーターの牛木さんに津和野町を案内していただく
→夜は魅力化コーディネーターの石倉さんとごはん
2/4 武田緑さんの講演会@津和野高校
→魅力化コーディネーターの山本さんとお話させていただく
→HAN-KOUの見学
→益田市に移動し、親子哲学対話のファシリのお手伝いをする
→益田市立豊川小学校にお邪魔し、社会教育コーディネーターの市川さんとお話しさせていただく
→夜行バスで広島経由で京都に帰る(広島でたまたま隣の席に座ったおっちゃんに広島焼をごちそうになる)
職業ではなく、人の生き方から学ぶこと。ライフキャリア教育とワークキャリア教育
「ワークキャリア教育」「社会教育」という言葉に、私はこの旅で初めて出会いました。
これは、益田市の社会教育課の方にお話を聞く中で教えていただいた言葉。
いわゆるキャリア教育は、「ワークキャリア教育」といわれる、世の中にはどんな仕事があるかどうかを知り、自分のキャリアを考えるというもの。
それに対して益田市は、「ライフキャリア教育」といわれる、「ワークキャリア」にプラスして、どんな人になりたいか、何を大切にしたいか、生きがいって何?などの「人生観」も考える教育をしている。
これは、どんな環境でも「生き抜く力」を身につけることを目的としていて、人と出会い、対話を通して、価値観や生き方に触れる機会を作っているそう。
これから、今ある仕事がAIなどにとって変わられていき、今ない仕事を生み出していかないといけないといわれている社会において、
なんの仕事をしたいか、よりも、自分がありたい姿や生き方を考えて、そのための手段どして仕事を選んだり、作ったりできる力が必要になってくるのではないかな。。
社会に出る段階になって、「自分が何をしたいのかわからない、どう生きたいのかわからない」という人ってたくさんいるんじゃないのかなと思っていて(私も含めて)
それはきっと、自分の知っている世界があまりにも狭すぎるからなのかも。
いろんな生き方に出会って、いろんな価値観に出会って、その中で自分と向き合いながら、どう生きたいのかを考えていく機会が、私にとって、留学に行くまでほとんどなかったなあと、今振り返ると感じます。
小・中・高生にとって、学校と家の往復の中で、なかなか他世代の人と話す機会ってない気がしていて。(大学生もかもしれない)
いろんな人に出会って、いろんな生き方や価値観があることを知る、それが自分の生き方の選択肢を広げる1歩になるのではないだろうか。
社会的に良いとされているレールみたいなものがあって、なんとなくで進めてしまう人生だけど、周りがどうであろうと自分はこうしたいんだと、自分を信じて生きられるひとが増えたらいいななんて。
津和野高校には、魅力化コーディネーターとの交流や、地域の方々との交流、学校の敷地内に町営塾HAN-KOUがあってそこのスタッフさんとの交流など、学校にいながら教員以外の立場の大人との関わりがたくさんあります。
教師と生徒という上下の関係じゃない、家族ともまた違った、ナナメの関係。
そういう、学校と家族以外に頼れる先・学べる先が身近にあることが、社会と子どもたちをつなぐ1つの要素になっているのではないかなと、この旅を通して感じました。
津和野高校の、総合の学習の授業を見せてもらいました。
生徒たちはこれまでに、地域の中で想いを持って活躍されている大人の方々のお話を聞いたり、一緒に何かを作ったりするワークショップなど、全37講座48人の講師によるプリコラージュゼミのうちのいくつかに参加をして、今回はそれらに参加して得た学び・自身の変化・気づきなどをお互いにシェアする回でした。
2人1組になって、お互いにシェアし合うサイクルを6回繰り返して、それぞれの最後には相手の成長ポイントを付箋に書いて、ありがとうと言いながら手渡していました。
生徒たちが事前に参加していたワークショップも多種多様で、それらを通して感じた学びも生徒によって違って、でも、この授業を通していろんなところから、
「将来やりたいことを考えるきっかけになった」とか「視野が広がった」という声が聞こえてきました。
「〇〇という仕事を知る」というよりかは、「△△さんを通して、○○という仕事を知る」という風に、高校生たちのお話の中に、その人の姿や想いが見えて、すごく温かい気持ちになりました。
素敵だなと思ったエピソードを紹介します。
ある女の子が、英語が苦手なのに、お酒やさんのお酒を観光客向けに英語に訳すというプロジェクトに参加することになりました。一応プロジェクトは参加したいものに希望が出せるそうなのだけれど、人数の関係で希望していなかったところにその子は決まったらしく、最初はあまり乗り気じゃなかったそう。
だけど実際行ってみて、お酒を作っている方の想いを聞くと、いざ訳すってなった時に、「ただ訳すだけじゃなくて、その人の想いや歴史も含めて訳したいと思うようになった」と言っていました。
1人じゃなく、グループで訳すのも楽しかったみたいで、英語は苦手だったけど、このプロジェクトは楽しかったみたい。
ただ、英語を学ぶだけじゃなくて、学んだ先に誰かのためになれることを体験できたから、楽しいと思えるようになったのかな。
しかもそれを、ただ訳すんじゃなくて、作り手の想いを聞いたことによって、そこまで訳したいと思えたことが、本当に素敵だなと。
人の生き方や想いに触れる機会が、高校生の自分にあったかなあ。。
こういう機会を通して、自分の生き方や在り方について考えていけるのかもしれないなあと思いました。
自立とは?
益田市では、武田緑さんに同行して、益田市の小中高生とその保護者の方々と一緒に、哲学対話をしました。
P4cの手法で、主に学校や友達、親子関係についての問いを、子供同士、親同士、子供と親同士でお話ししました。
印象的だったのは、親子哲学対話を通して、子供たちからも保護者の方からも、「自立」というワードがよく聞こえてきたこと。
益田市には大学がなくて、大学に進学することはつまり、実家から出ることを意味します。
「家を出て、1人暮らしをすることが自立の一歩なんだ。」と、お話しさせてもらった中学生が捉えていることが、私にはすごく衝撃的でした。
保護者の方も、子供と一緒に過ごせるのは長くて高校生までだから、こうやって親子で参加できる場に積極的に足を運ばれている、という方もいて。
大学が通える範囲にたくさんある関西圏で育った私にとって、大学進学=家を出ることに直結している環境ではなかったので、益田市の子どもたちが、小さい頃からそういう意識を持って生活していることは、すごく驚きでした。
また、そういう環境だからこそ、自分が何をしたくてこの町を出るのか、をしっかり考えているのかもしれない、とも思いました。
環境そのものが、将来のことを考えるのに大きく影響を与えているんだなあと感じた瞬間でした。
魅力化コーディネーターというお仕事
今回お話しさせていただいた、魅力化コーディネーターの牛木さん、山本さん、石倉さん、そして社会教育コーディネーターの市川さん、本当に貴重な時間を割いてくださりありがとうございました。
みなさん不思議なご縁で繋がって今津和野で活動されていて、なんだろうな、今のお仕事を全力で楽しましまれている感じがして、めちゃめちゃキラキラしていました。
それぞれが、得意不得意なことがあって、それをチームとして補い合いながら、同じ肩書きを持っていても、役割は皆それぞれちがって。
自分の一番活き活きできることを、自分に一番あった形で実現されているかんじがしました。
ビジョンは一緒で、でもそこに向かう手段はそれぞれちがっている。
また会いにいきたいです。心から。
そして、教員以外にも、学校や子供達にこうやって関わることもできるんだなと、また新しい進路の選択肢が見つかりました^^
人との繋がり、ご縁。繋がって広がっていく楽しさ
ヒッチハイクから始まった今回の4日間の旅の中で、一体何人の人と出会ったんだろうーとリストアップしてみた。
そしたらなんと、24人!
名前を聞かずに終わってしまった高校生たちや、哲学カフェでお話しさせていただいた方々を含めると、きっともっと出会っていて。
多分、今までで一番たくさん出会いがあった旅でした。
今回の旅は、行き帰りの交通手段も、泊まるところも決めずに行きました。笑
これは私にとってかなりのチャレンジだった。
いつもはしおりを作れるくらいかっちり決めていくのだけれど、今回はまあなんとかなるだろう、というよくわからん精神で旅に出ました。
そして結果本当にどうにかなりました。笑
それは、出会った方々が本当によくしてくださって、新しい繋がりを紹介してくださったり、泊まるところを探してくださったりしたから。
人と繋がり関わる中で旅が進んでいく感じがして、それがすごくあったかかった。
もしかしたら、交通手段や宿を決めて行った方が効率が良かったかもしれないし、ヒヤヒヤしなくて済んだかもしれないけれど、決めきらなかったからこそ出会えた方々がいて、そういう旅のカタチもめっちゃ好きだなあと思ったりしました。
2人旅のススメ
今回、ヒッチハイクをしたくて、でも1人は怖かったから友達のハルを誘って2人旅をしました。
半年前くらいに出会ったその子は、私と同期で一年休学していて、来年度から四年生になる、体育の教員を目指している(?)
興味のあることや物の見方が似ているようで私とはまた違っているから、話していると新しい視点をくれたりする。
この旅を通して、夜(というかほぼ朝)までその日のインプットしたことをお互いにシェアして振り返ることをできるだけやっていました。
お互いのノートを見せ合いっこしてコメントを書き込んだり、モヤモヤぐるぐるしていることを一緒に考えたり。
振り返りが苦手な私が、そういう時間をしっかり取れたのは、ハルがいたからだなあと、感謝の気持ちでいっぱいです。
ひとり旅でも学びはあったかもしれない、でも、2人で行ったからこそ、お互いの気づきをシェアしあえて、同じものを見ていても違う視点からの意見が聞けたりして、それもまたおもしろかった。
1人で行くのもよいけど、学びを深め合える仲間との旅もおもしろいですよ。
最後に
まとまりのないつらつらとした文章を最後まで読んでくださりありがとうございました。
「なんかめっちゃよかった」これが旅を終えた後の正直な私の感想で。笑
それを分解して説明しようとがんばったけど、どこまでクリアになっているのかよくわからない。。
とにかく、津和野&益田市の教育と、地域と、ひとがめちゃくちゃよかったんです。
地域の教育を見に行くのがはじめてだったのだけれど、こんなにもあったかい人々が、こんなにも想いを込めて、携わられているのかと。
そしてそとからきたよくわからん私たちを、こんなにもあたたかく迎え入れてくれるのかと、感動と感謝の気持ちでいっぱいです。
この学びの場を、より多くの大学生に届けたい。
津和野に、益田市に、教育や地域やひとに興味関心のある大学生を連れていきたい。
見て聞いてかんじたことを、参加者同士で夜中まで語り合うような、そんな合宿みたいなツアーみたいなものをつくりたい。
その地域に数日間留まって学ぶ。留学みたいな、視察プログラムをつくりたい。
そんな想いを、ハルに伝えたら、いっしょにやろうってことになり、
なんと、
4/20に津和野で開催される、つわのスープに2人で登壇することになりました!!!
「つわのスープ実行委員」のメンバーは、仕事仲間ではありません。 津和野をもっともっとおもしろい町にしたい。 その思いでつながったメンバーです。 「つわのスープ」はリアル・クラウドファンディング! 2019年4月20日(土)17:30~ 津和野町藩校養老館にて行います! 自分の小さなやってみたいを「表現する場」 誰かのやってみたいを「応援・協力する場」 そして、その循環が続く場に「つわのスープ」がなるとといいなと思っています。
つわのスープfacebookページより
まちの人たちとも一緒につくれたら、めっちゃいいものになるきがする。。!
まだまだどうなるかわからないけれど、島根留学プロジェクト(仮)はじめます!
わくわくしかしてない!!
緑さんに、島根に講演にいくけど、一緒に行かないかと誘ってもらい、
はじめてpolcaで旅の資金集めをして、
ハルを誘って人生初のヒッチハイクを経験し、
島根でも、たくさんの方に助けられながら無事終えられた旅。
本当にたくさんの学びがあり、次にやりたいことも生まれました。
関わってくださった全ての方に、感謝の気持ちでいっぱいです。
つたえるのが、とってもおそくなってしまってごめんなさい。
本当に、ありがとうございました。
また次なる挑戦に向けて、走り出します!!